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基本日本語辞典【ウルマ・スクラム】(URUMA scrum)


基本日本語辞典【ウルマ・スクラム】(URUMA scrum):

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「ウルマ」とは警察官僚から麻生政権の内閣官房副長官になった漆間巌の名前からきている。
「ウルマ・スクラム」とは、特定の政治家を失脚させる目的で、行政が特捜に内部情報を密告し、特捜が捜査の着手と並行して内部情報をメディアにリークし、特捜の意を汲んだメディアが針小棒大に偏向報道を繰り返す“官・報”が一体となった一連の連携行為のことである。

偏向報道キャンペーンに煽られた国民が騒ぎ出し、逮捕・起訴・裁判に至る前に、“世間を騒がせた”あるいは“国会審議が止まってしまう”ことを理由に当該政治家が辞任し、辞任をもって“社会的制裁をすでに受けた”として特捜の捜査は終了することがお約束である。捜査の着手も捜査の終了も裁量によって行われるところが「ウルマ・スクラム」の他の先進国に例をみないきわだった特徴である。(逮捕・起訴前に当該政治家の辞任と、その時点での捜査の終了をあらかじめ想定しているため、公判維持のために必要な十全な証拠が揃っていなくても捜査を開始できるのである。)
官僚の手には「ウルマ・スクラム」のための内部情報がストックされていて最も効果的なタイミングを計って暴露する手口がデフォルトになっていると言われている。この「ウルマ・スクラム」の存在が、「日本の刑事司法は中世なみ」とあの中国からさえ揶揄されてしまう恥ずべき一因となっている。別名“ウルマ・スペシャル”とも呼ばれ、その目的の性質上、有力野党政治家が狙われるのが一般的であるが、与野党政治家を問わず官僚が政治家を恫喝する道具にもなっている。

例:西松建設事件
平成21年、漆間官房副長官は、西松建設事件で「自民党には捜査が及ばない(から安心しろ)」と発言し、実際彼の発言どおり、偽装献金の疑惑が濃厚だった自民党議員の捜査は行われず、政権交代が確実視されていた民主党党首の小沢一郎だけが「ウルマ・スクラム」に狙い撃ちにされ辞任に追い込まれた。

最近、都知事選をめぐってまたぞろ昔の「ウルマ・スクラム」を掘り返して、立候補を表明した細川護煕氏の失脚を狙う勢力が喧しい。
現状の政治資金規正法を厳密に適用すると与野党を問わず有力政治家はのきなみ「政治と金」問題で“有罪”になるだろう。それはそれで問題なのだが、問題の本質は「ウルマ・スクラム」が横行する「中世なみの日本の刑事司法」である。民主主義を脅かす深刻な問題であるにもかかわらず、本質を伝えるべきメディア自身が「ウルマ・スクラム」メンバーの一員であるため、この本質問題がなかなか国民の問題意識として前景化してこないのが現状である。




by tsuigei | 2014-01-16 10:25 | 政治

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